今回はロコンについて書く。

さて、今でこそ天気予報や四天王任命ですっかりお馴染みになったロコンだが、彼は第二世代からポケネにいる古参の常連である。しかし第二・第三世代において、彼はさほど住人の注目を集めるような存在ではなかった。
注目されなかった理由は非常に単純だ。
それは、彼の言う事が非常にどうでもいいことばかりだったからである。

実は、ロコンの発言のどうでもよさという点に関して言えば、第二・第三世代のロコンも、現在のロコンも、それほど変わるものではないのである。
明日の天気くらいロコンに聞かずともyahooでも見れば載っている。
鉄道の話をする人間がそこに4人いたからとて、それを鉄道四天王と呼称する意義は何だ。鉄道四天王一つならともかく、アレルギー性鼻炎四天王など作って何の意義がある。
断言する。オチも意味も無い。意義など無い。

しかし、時代が第四世代に移るとロコンはポケネの注目を一身に浴びる存在となった。相変わらず発言はどうでもいいのにである。それは何故か。
この事に関して、それはポケネの低年齢化によってロコンのどうでもよさを見定めることができないほどに住人の質が低下したからであると否定的に見る向きもある。
しかし、俺はそうではないと考える。
ロコンの株が第四世代になって急上昇した背景には、第四世代の主流を担うポケネ関西勢の、関西人特有のお約束を好む気質が関係していると考える。
例を挙げるなら、和紘の黍団子であるとか、音楽教師の歌であるとか、そういったオフの恒例イベントに表れるような、毎度お馴染みを好む性質が、ロコンの意義は無くともお約束な発言に付加価値を与えているのではないかと考える。

最近では、ロコンが現れる夜11時前になると住人がロコンの事を噂し始める。そして、「ロコンは噂をすると現れる」というのが、また新しいお約束となる。
お約束が先かロコンが先か。彼が興味深い観察対象であることだけは間違い無い。
第三世代の頃、第一・第二世代を殊更に美化して語る、懐古主義とも呼べる風潮があった。
ここでは、俺自身が第三世代から参加した人間であることも関係して、この風潮をあまり肯定的に捉えることをしようとは思わない。しかし、確かに第一・第二世代には無かった問題点が、第三世代以降で取り上げられるようになったことも事実である。

例えば、常連の住人たちによる長時間のROM(むしろAFKだが)がその一つである。
第三世代、ポケネ内でMMORPGのガディウスが流行り始めた頃から特に取り沙汰されてきたが、住人たちがポケネに入室していながら、ゲームばかりやっているために何も発言しない、という状況が生まれた。流行がガディウスからROに移っても、この状況は依然として続いた。
これは、第一・第二世代の、各住人が本当にチャットで会話をしたくて入室していた時代を知る人間から見たら、やはりポケネの質の劣化であると見られても仕方の無いことかもしれない。
ただ、当のゲームをやっている住人たちから見れば、発言するもしないも個人の勝手で、発言しなくて何が悪いのだという理屈も通る。

ただし、これには第一・第二世代と第三世代の間ではポケネの質云々とは別の所で状況が違っていると思える。
第一・第二世代だった当時はブロードバンドなど無かったわけで、住人も今のような常時接続ではなかったのである。
ネットに繋いでいると金がかかるわけだから、その時間でチャットにいたら出来るだけ話していたいと思うだろう。また夕方とテレホタイムでの住人グループ同士の住み分けもあった。
懐古主義は、こうしたネット接続環境の変化によって齎された物だとも考えられるわけである。

ただし、ゲームばかりしていつもROMっていたくせに「昔のポケネは楽しかった」とのたまう矛盾した輩には懐古する資格も無い。
ポケネを『引退』する、という言い回しをよく耳にする。

それは、少なくとも第三世代に於いて使われていた意味では「チャットに行かなくなる」ということを意味していた。
だが、こうして引退を宣言した者の中には、その後引退を撤回して再びポケネに復帰してきた者は少なくない。
(このような出て行った者が高確率で戻ってくる現象のことを、俺はブーメラン現象と呼びたい。)
また戻ってこない者でも、その後ともポケネ関係者とは繋がりを持ち続ける例も極めて多い。
ポケネというチャットからは引退しても、ポケネで作られた人間関係のコミュニティからは引退していないのである。
そのため、ポケモンネットワークチャット自体を狭義のポケネとすれば、チャット外の住人同士のネットワークまで含めたそれを広義のポケネと定義したい。

引退を宣言しただけでは、広義のポケネからは引退していない。
ネットゲームで元ポケネ住人同士のギルドを結成している者にも、チャットには長らく参加していないにもかかわらずオフ会に参加したがる者にも、未だにポケネの呪いはかかっているのである。

http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/travel/2031/1081403349/
ポケネオフ板にスレ立てました。夏オフ企画です。
まともにオフを仕切った経験が無いので上手くいくかどうかは分からないのですが、成功するように努力しようと思いますんで。

ポケネについて、色々語りたい。だからこの日記を記すことにした。

ポケネとはこの日記を読んでいる人には説明するまでも無く、ポケモンネットワークチャットの略称であるわけだが、このチャットも開設されてから相当な時間が経過しており、その間にチャット住人の顔ぶれも幾度も様変わりしていて、語るにしてもポケネに幾つかの時代区分を設けなければならないと思う。
住人の顔ぶれが大きく変化した時期や、オフ会の主導権を握っている地域が移った時期を一つの境と考え、現在までのポケネを大まかに4つの世代に分けて考えてみた。

第一世代 ……ポケネ開設からポケモン金銀発売まで。ポケネ創成期。

第二世代 ……金銀発売から2000年秋頃の長期鯖落ちまで。花見オフなどが開かれた。

第三世代 ……鯖落ちの時に多くの住人が入れ替わり、その後しばらく東京(関東圏)がオフ会の中心だった時代。

第四世代 ……オフの中心が大阪に移り、住人の主流も関西勢が占めた時代。現在もまだ続く。

こうして分けた場合、俺自身が直接参加して知っているのは第三世代の頭からということになり、この日記の中で取り上げられるのも主にそれ以降の世代、それ以前に関しては、人から聞いた話を元に書くことしかできないということになるが、なるべく各時代にあった出来事について考察を加えて行こうと思う。

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