派閥という概念について誤解が無いように補足しておく。
例えば、祐子派とランス派の二大派閥が対立関係にあったという言い方をしたとしても、それは別に祐子(AISU)F−lanceの二人が対立しているという意味ではない。
現実にも、この二人は第三世代の頃、特に仲が悪かったという事はなく、むしろ祐子がF−lanceを家に泊めるなど親交もあったのである。
トップ同士は仲が良くても、派閥全体として考えてみればそうではない。
彼女らに共感する者たちを大きな塊としてみた時、やはりそれぞれの主張はすれ違うことが多かったし、決して仲がいいとは言えなかったはずだ。

派閥とは、思想によるグループ分けのことだ。
誰かの思想が他の誰かの行動に影響を与えた結果、一つの思想の元に動く人間の集団が出来上がり、俺はそれを派閥と呼ぶ。

だから、例えば俺は以前、nikaはランス派の流れを汲んでいるという事を書いたのだが、これに関してnika自身はそのような意識は全く無いだろう。
恐らく、nikaが直接F−lanceの考え方に触れて共感して何かを発言したということは、記憶に無いのではないか。

それではどうしてnikaがランス派の流れを汲んでいるかと言えば、まずランス派はある時期からその構成メンバーが変わり、キース派へとシフトしていったという事に関連している。
ぷらちなの思想が、ランス派の影響を受けていることは疑いようも無い。ぷらちなはランス派が是としたものを是とし、非としたものを非としている。
それは、元からある程度ポケネの中で正義とされているものに従って動くわけだから、敵対するものに対して立場的に有利に立つ事はできるだろう。
しかしその結果、ぷらちな個人の主張とランス派の人間の行動との間に差異が生じた場合に、本来その主張とは関係の無いことであっても、主張の中に矛盾を抱え込んでしまうというマイナス面も持っている。

nikaの場合は、キース派の影響を受けていたと言えるのである。
孫コピーでは、自分が支持しているポケネの世論のルーツには何があるのかを知り得ないのも無理は無いかと思う。
だが、住人の殆どがポケネの派閥の構造に無関心過ぎるのは考え物である。
これは、一度その派閥に、正面から対峙しなければその存在に気づかない物なのかもしれない。
全く派閥に関係の無い人間が無関心というならば、これは別に良い。だが、派閥の中にいる人間が無関心というのは、これは無関心ではなく無自覚だ。
無自覚なイデオロギーほど厄介なものは無い。
その厄介さに気付くのも、やはり無自覚な人の群れに正面から対峙した者だけなのかもしれないが。

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