第三世代後半は祐子派ランス派の二大派閥が並立する状況にあったという事を書いた。
祐子派の成り立ちについては既に触れたが、それではランス派とはいかなる派閥だったのであろうか。
F−lanceは、どうして派閥を領袖に収めることができたのだろうか。

F−lanceにはCG描きの才があり、第三世代初頭の時点で既にポケネ内ではある程度権威を持っている存在だった。
当時ポケネではまだ新参だったららポポラは、ランスの絵やホームページに憧れていたから、次第にF−lanceは彼女らの中でカリスマ的存在になっていく。
(最も、最初期のららはF−lanceに対し反発を試みていたが、それも長くは続かなかった。)

彼女ら第三世代を代表する女性陣を完全に掌握した上で、それ以外の、この時期活躍した住人たちの多くも取り込んだ。
第三世代初期の盟主であったたかやんもF−lanceを持ち上げる方向に動いていたし、J.K.サクリファイスもまたその良質なネタの多くをF−lanceとのカラミの中で提供してきた。

そして、思想に染まらない人間は弾かれた。
第一世代からの古参の住人は、初期のフランメルジェ・ランスを名乗っていた頃のF−lanceを知っていて、まだ影響力を持っていなかった頃の彼女のイメージで接してくるために、都合が悪く、そのために叩かれた。
ここに、旧あき派など古くからあった派閥の影響力は途絶えることになる。

こうして、新しきを支配し古きを処断して、ポケネ内の思想は統一された。
人間とは集団で生きる生き物であり、それはポケネといえども例外ではない。
ポケネの中のグループのメンバーがいう事に、無意識に賛同していたり、共通の相手を敵として認識して批判したり、そういう心理が働く。
集団心理である。

ランスとは、F−lanceという一個人の事ではなくなっていたのである。
それはポケネ全体を覆っていた一つの思想であり、その思想によって動く全ての人間のことなのである。

こうしてポケネの女帝は誕生したのだが、この女帝のカリスマが通用するのはオンラインだけであり、オフラインではどうにも人見知りする人だしどうやってコミュニケーションを取っていいのかさっぱり分からないし顔は雪見大福みたいだし何も言わないし言ったとしても「ふぁー ふぁー」くらいしか話さないし動きはバイオハザードのゾンビに似てるし、とにかく、オフラインでの主導権は女帝ではなく祐子派が持っていたのである。

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