第三世代の頃、第一・第二世代を殊更に美化して語る、懐古主義とも呼べる風潮があった。
ここでは、俺自身が第三世代から参加した人間であることも関係して、この風潮をあまり肯定的に捉えることをしようとは思わない。しかし、確かに第一・第二世代には無かった問題点が、第三世代以降で取り上げられるようになったことも事実である。

例えば、常連の住人たちによる長時間のROM(むしろAFKだが)がその一つである。
第三世代、ポケネ内でMMORPGのガディウスが流行り始めた頃から特に取り沙汰されてきたが、住人たちがポケネに入室していながら、ゲームばかりやっているために何も発言しない、という状況が生まれた。流行がガディウスからROに移っても、この状況は依然として続いた。
これは、第一・第二世代の、各住人が本当にチャットで会話をしたくて入室していた時代を知る人間から見たら、やはりポケネの質の劣化であると見られても仕方の無いことかもしれない。
ただ、当のゲームをやっている住人たちから見れば、発言するもしないも個人の勝手で、発言しなくて何が悪いのだという理屈も通る。

ただし、これには第一・第二世代と第三世代の間ではポケネの質云々とは別の所で状況が違っていると思える。
第一・第二世代だった当時はブロードバンドなど無かったわけで、住人も今のような常時接続ではなかったのである。
ネットに繋いでいると金がかかるわけだから、その時間でチャットにいたら出来るだけ話していたいと思うだろう。また夕方とテレホタイムでの住人グループ同士の住み分けもあった。
懐古主義は、こうしたネット接続環境の変化によって齎された物だとも考えられるわけである。

ただし、ゲームばかりしていつもROMっていたくせに「昔のポケネは楽しかった」とのたまう矛盾した輩には懐古する資格も無い。

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